キーワードカニバリゼーションとは
キーワードカニバリゼーション(共食い)とは、同じサイトの2つ以上のページが同じクエリを狙っている状態です。たとえば住まいのDIYブログに「キッチンの扉を塗装する方法」「初心者向け キッチン扉の塗装ガイド」「キッチン扉の塗装におすすめの塗料」があり、すべて同じ検索を狙っているとします。Googleはどれを表示すべきか推測しなければならず、しばしば入れ替えて表示します。順位は揺れ、クリックは分散し、リンクや評価は1つの強いページに集まらずに薄まってしまいます。
コンテンツが古く、量が多くなるほど起こりやすくなります。新しい記事は、そのテーマで既に何があるかを誰も確認しないまま書かれることが多いからです。
チェッカーが見つける仕組み
このツールはGoogle Search Consoleの検索パフォーマンスデータを読み取り、複数のURLが表示回数を得ているクエリを抽出します。ページタイトルから推測するのではなくGoogle自身のデータを使うため、検索で実際に起きていることを反映しています。
- Googleアカウントまたは Gmail のログインリンクで無料アカウントを作成します。クレジットカードは不要です。
- Google Search Consoleを連携します。アクセスは読み取り専用なので、アカウントの内容が変更されることはありません。
- 分析したいプロパティを選びます。
- クエリの一覧と、それぞれで競合しているページを確認します。
レポートの読み方
各クエリについて、競合しているすべてのURLとそのクリック数、表示回数、平均掲載順位、シェアが表示されます。注目すべきパターンは次のとおりです。
- 1つのページがほぼすべてのクリックを獲得し、別のページはたまに表示されるだけ。通常は無害です。様子を見ておきましょう。
- 2つのページが表示回数を均等に分け合い、どちらも8位〜20位あたりにいる。典型的なカニバリゼーションで、互いの足を引っ張っています。
- カテゴリページとブログ記事が購入系のクエリで競合している。カテゴリページを主役にし、記事は内部リンクでそれを支える役に回しましょう。
解消方法
統合:2つの記事が実質的に同じ内容を扱っている場合は、良い部分を強いほうのURLにまとめ、弱いほうを301リダイレクトします。リダイレクト:独自の価値がない古いページはリダイレクトし、そのリンクの評価をメインページに引き継ぎます。狙いの変更:両方のページを残す価値がある場合は、一方のタイトル、H1、焦点を別の検索意図に変えます。たとえば重複していたガイドを「キッチン扉の塗料が乾くまでの時間」の記事に変える、といった形です。
再発を防ぐには、クラスター単位でコンテンツを計画しましょう。キーワードグルーピングツールを使えば、各グループにちょうど1つの対象ページを割り当てられます。整理した後は、コンテンツ劣化チェッカーで残したページの推移を見守りましょう。
問題にならないケース
2つのURLが表示されるクエリすべてに対処が必要なわけではありません。広いクエリでは、Googleが意図的に同じサイトの2ページを上位に表示することがあり、それは損失ではなく表示枠が増えている状態です。商業的な価値があり、順位が不安定なクエリや2ページ目で止まっているクエリに集中しましょう。関連するツールはSEOツール一覧で見つかります。
よくある質問
自分のサイトでキーワードカニバリゼーションが起きているか、どうすればわかりますか?
よくある兆候は、同じクエリで複数のURLが表示回数を得ている、順位が不安定、Googleが表示するページが入れ替わる、といったものです。チェッカーはこうしたクエリをSearch Consoleのデータから直接抽出します。
Google Search Consoleは必要ですか?
はい。このツールはSearch Consoleの実際のパフォーマンスデータを使います。アカウントがあれば連携は無料で、付与されるのは読み取り専用のアクセスだけです。
Search Consoleを連携しても安全ですか?
連携は読み取り専用なので、ツールが設定を変更したり、データを削除したり、代わりに何かを送信したりすることはできません。
ページは統合すべきですか、リダイレクトすべきですか?
弱いほうのページに役立つ内容があれば、強いほうに統合して301リダイレクトを設定します。古くて残す価値がなければ、単にリダイレクトします。ページごとに検索意図が異なるなら、一方の狙いを変えましょう。
1つのキーワードで自社の2ページがランクインするのは悪いことですか?
必ずしもそうではありません。両方が上位でクリックを獲得していれば、検索結果ページの表示枠を多く確保できています。互いの足を引っ張っている場合にだけ対処しましょう。